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虎鉄の日記:黙示録の夜

 
 第一回学園黙示録。
 それは銀誓館学園に通う能力者たちが己の技量を競い合い、磨き合う場所。
 力と力を比べ合う、闘いの祭典。
 一般の目の届かぬ影の中で催される、刃煌く戦舞台。
 その前夜。
 幾多の結社で戦士達が逸る血気に心躍らせている頃――
 結社『寮つき手芸部』の一室に、四人の若き闘士(グラディエイター)が集っていた。


 ガラクタが山と積まれた一室。
 並び立つ四人の戦士の中の一人が高らかに告げる。
 歌い上げるように軽やかに。
 或いは神託のように厳かに。
 シン、とした静寂を、意志に満ちた声が揺るがせる。

「諸君、私はざる蕎麦が好きだ」

「知らんがな( ・ω・)」
「(・ω・`)にょろーん」
………まぁ、それは置いておいて。

 最初に声を発した戦士――長身痩躯の少年が静かに視線を滑らせる。
 他の三人の顔を確認するように見回して満足げに頷くと、再び言葉を紡いだ。
「皆さん御存知の通り、明日は学園黙示録当日です」
 力強く。
「明日私達の前に立ち塞がる方々は、今まで見た事も無いほどの強敵ばかりでしょう」
 朗々と。
「ですが、私は恐れていません」
 流れる言葉には意思を。
「チームによる戦いにおいて最も戦況を左右するものがなにか、判りますか?」
 瞳には確信を込めて。
「それは、信頼――共に戦う者との、絆です」
 少年は、一人の戦士は、言う。
「私達の絆は何者にも劣らないと、私はそう確信しています。否、知っている。識っている。例えば他の純粋結社のように集団戦闘での鍛錬を私達が行っているかと言えば、それは否です。団体戦における練度を問うのならば、私達は確かに、彼らに劣るでしょう。ですが私は知っている。この心臓が鼓動を刻んでいる事と同じくらい確実に、それを断言できます。

 私達の絆は――何者にも負けはしない。

 ならばこの信頼を以って、私達と彼らは対等だ。何を恐れる事があるでしょうか。断言しましょう。いえ、私はここに宣言しましょう! 私達は――最強だ。例え神であろうとも、私達を止める事はできない。天裂け地割れ時が果て、世界が崩れて落ちようと、私達の進撃を遮る事はできない!」
 大きく息をつく。
 一拍の間を置いて、戦士は問う。
「では征くぞ諸君――闘志の焔は十全か?」

 銀の髪を揺らして、小さな戦乙女が笑う。
 朝露に濡れた蕾が綻ぶように。
 されど、紫の瞳には鮮烈なる闘志を込めて。


「今回ばかりは――手加減は、しませんよ」

「では征くぞ諸君――闘志の焔は十全か?」

 烏の濡れ羽色の髪を揺らしても、静かなる術士は語らない。
 夜の闇が何者にも侵されぬが如く。
 されど、漆黒の瞳には苛烈なる闘志を込めて。


「………………」

「では征くぞ諸君――闘志の焔は十全か?」

 紅茶色の髪を高く結い上げ、美しき魔弾の射手が微笑む。
 甘い芳香を放つ徒花のように。
 されど、鮮赤の瞳には熾烈なる闘志を込めて。


「万事委細問題無く――」

「ならば……」

 涅色の髪を背に結い下ろし、長身痩躯の虎が告げる。
 最前線に突撃する命知らずの蛮兵の如く。
 されど、その瞳には闘志と――同量の信頼を灯して。


「では征きましょう諸君――闘志の焔は十全だ」

 そして、戦争の朝が来る。

「………いっやぁ~、見事にコテンパンでーすねぇ」
「浅葱の次の課題は……防御力ですね………」
「でも、皆さん大きな怪我もなくて何よりです」
「お洋服は汚れちゃいましたけどね」
 夕日が照らす中、家路につく四つの影があった。
 誰も彼もボロボロの傷だらけで、そのくせ妙に楽しそうだ。
「しかし惜しかったですねぇ~! あそこで私の“彗星一刀両断剣”が決まってたら勝てましたよ?」
「虎鉄先輩は……真っ先に倒れたと思いましたが………」
「あ、あれはビックリです」
「前衛に玉砕されても困りますよー」
「ホワッツ!? わ、私役立たずでぃすかー!?」
「役立たずです……壁の方がマシでした」
「うわ……」
「うわぁ……」
「うわぁぁぁん! ひ、酷い! グレてやるー!!」
「家出ですか……? では今夜のおかずは浅葱が頂いておきます……」
「私にも分けてくださいね?」
「あ、じゃあ私も分けて欲しいです♪」
「ひ、ひとでなしーーーーっ!!」
 楽しげな行進は続く。
 彼らの家へ。帰るべき場所へ向かって。
 それを見送るものがいれば、なるほど、と頷いたかもしれない。

――成る程確かに、この行進を阻めるものなど、何も無い。

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あー

はい、そういう訳で学園黙示録編でしたー!
出演頂いた方とお読み頂いた方には最大の感謝を!!
今回の衣装は黙示録出場時の衣装を使わせて頂きましたー。
もちろん注目すべきはフレアさんのチャイナですよ!
………と、ここで一つお詫び。
えー、つかね、他人のキャラで下着見せはマズいと思ったんだけどね?
だってかかないと履いてないになるじゃん? あ、ごめ! ごめんなさい!!
でもでも大して見えてないし! セーフだよね? ね!? 
すんません。ディスプレイの前で土下座してますので勘弁して下さい。 orz

やぁ、相変わらず多才だね

毎度楽しみにしているよ(微笑)

……チャイナ服はそれようのがある……と思うけど確証はないね(笑)
綺麗だからいいんじゃないのかな? と無責任にフォローをいれておくよ。

いやぁ、悪人面だな♪♪(マテ

虎鉄~、お疲れさんだぞ~♪♪
皆の絵が似てて良かったなぁ。
私も一度描いて頂きたいものだ♪
っと、言う訳で君の雄姿はきっちりと目に焼き付けておいた。
次回は猫耳猫尻尾メイド服を所望したい。(何
じゃあ、な♪♪

え…えっと…(真っ赤/うつむき)

そもそも、そこまではスリット大きくないです…(真っ赤)

でも、可愛くかっこよく描いて頂きましたので…ありがとうございます…♪(ぺこ)

今度、ご一緒する機会がありましたら、また宜しくお願いします。

びっくりしました

わわわ、私が出てます!?(驚)
えっと、出させて頂いてありがとうこざいます^^*

四人それぞれの絵はかっこよくって、
みんな集合した絵はほのぼのしてて良いですね♪
文も前夜は凛とした、試合後はまた楽しい会話になっているのも♪

虎鉄さんとは次の大会も一緒ですから、
またよろしくおねがいします。

返信変身へ~んしん♪

>由那さん
ありがとうございますー。
実は由那さんの文章が好きなので更新を楽しみにしてるのは私もだったりww
いろいろお忙しいでしょうけれど、応援してます!

>ウルさん
お言葉ひっくり返って昇天しそうなくらい嬉しいのですが……
し、しかしBU無い方を描くのは怖いチキンな私がいるのです。 orz
本音を言えばウルさんは是非とも描いてみたい方のトップランクに入るのですガガガ!!
てゆーか猫耳猫尻尾メイド服描いてもいいの!?(くわっ)

>フレアさん
スリットの大きさは中の人の煩悩に比例しているのですよ……
ワシの煩悩は108の108乗式まであるぞ。

>優さん
ぎゃわー! そういえば出演許可貰うの忘れてたーーー!!!
ごめんなさいごめんなさい! orz
お褒めのお言葉がありがたさMAXだけにこれは申し訳ないです!
大会、今度こそ予選突破を目指しましょうね!

返信の返信?

>虎鉄さん
いえいえ。サプライズぽくって楽しかったですよ♪
では折角ですから、出演料として美味しいお蕎麦でもご馳走して……冗談です(笑)
予選もいい所まで行きましたね。お疲れ様でした^^
プロフィール

神無月

Author:神無月
神無月(かんなづき)と申します。

主に株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のブログとしてなんか色々とまったりペースで徒然事が書かれています。
いぇー。

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