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SSS:ある日ある時ある場所で


そんな訳で幕間。
ちょっとした幕間。
偽シナどうしたって?
もうちょっと待ってお願いだから!


●ケース1:ある土色の少年の場合

「どーしたものか」
 少年は困っていた。
 ひょろりと長い体を45度ほど傾けて、頭の上には渦巻きマークなんか浮かべてみたりして。
 大げさなくらいのジェスチャーで少年は困っていた。
「ザル蕎麦か、天ザルか………それが問題だ」
 かなりシリアスな口調でかなりどうでもいい事を呟く少年が見比べているのは、ガラスケースに飾られた作り物の蕎麦の見本と値札である。
 どこにでもあるような蕎麦屋の前での、とある土色の少年のとある休日のお昼時のことである。


●ケース2:ある紫色の少女の場合

「………♪」
 少女は微笑んでいた。
 机に両肘を突いて、自分の顔を支えるようにして、とても幸せそうに微笑んでいた。
 その視線の先には赤いカーネーションの鉢植がある。
 華やかと言うほどでもなければ目を見張るほど美しくもないけれど。
 とても綺麗にカーネーションが咲いている。
「………♪」
 ただそれだけの光景を飽きもせず眺める少女は、本当に幸せそうで。
 華やかと言うほどでもなければ目を見張るほど美しくもないけれど。
 とても綺麗に、微笑んでいる。
 どこかも言えない一室での、とある紫陽花の少女のとある休日の昼下がりのことである。


●ケース3:ある■■■色の少女の場合

(この記事は検閲されています。閲覧を希望する場合は■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■以上のアクセス権を所有している必要があrko@]-0i^00m23ag:n9fd)


●ケース4:ある金色の少年の場合

「………」
 ステンドグラス越しの光が満ちる教会。
 説教壇の前に膝を突き、金色の髪の少年は祈りを捧げる。
 瞳を閉じ、身じろぎ一つせず。いかにも外国人然とした少年が頭上から降る幾多の色彩を宿した光に包まれながら祈りを捧げているその光景は、一枚の宗教画を思わせ、どこか荘厳でさえあった。
 ただし、組んだ指の向こうで少年の薄い唇が紡ぐ言葉を聞き取りさえしなければ、だが。
「死ねばいいのに……早く死ねばいいのに……死んでしまえばいいのに……」
 そうして今日も少年は、敬虔に神を罵殺する。
 どこかの教会での、とある金色の少年ののとある休日の黄昏時のことである。


●ケース5:ある灰色の少女の場合

「うぅ、うう~……」
 少女は唸っていた。
 ビルとビルの隙間。迷路のような路地を抜けた先にある都市の空白のような場所。
 街の中にあって青々と萌える芝生の上に、よく絞り込まれた体を投げ出して。
 ものっすごく無気力な表情で、抜けるような白い肌にダラダラと汗の粒を浮かべて。
「暑い。暑い、暑い。異常だ……異常気象だ………」
 たぶんよく意味の判っていない言葉をブツブツと呟いて。
 海の向こうからやって来た少女は、初めて体験するこの国の季節に思いっきり敗北していた。
 どこかの塒での、とある灰色の少女のとある休日の夜のことである。


………特に意味もない、ちょっとした幕間であった。
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神無月

Author:神無月
神無月(かんなづき)と申します。

主に株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のブログとしてなんか色々とまったりペースで徒然事が書かれています。
いぇー。

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